2014年07月15日

2014年W杯まとめ (うすくち)

 にわかは卒業したものの、通と言えるほどは詳しくない。そんな中途半端なサッカー好きによるW杯の総括。今回は印象に残ったカードを取り上げて、杉村太蔵ばりのうっすい切り口で語りたいと思います。

■ スペイン−オランダ 「突撃!オレンジ隊」

 スペインの落日を印象づけたこの試合ですが、一番のインパクトはやはりファンペルシーの同点ゴール。トラップするのもボレーも難しそうなクロスが来た→よしヘディングだ、と思ったのかは定かではありませんが、あの状況でヘディングを選択できるのは、やはり生粋のストライカーならではの直感なんでしょうね。勿論それをきっちり決めきれる身体能力も凄まじいですが。
 ただ、ファンペルシー自身はこのゴールの他には「らしい」活躍ができませんでした。体調崩していた影響もあったのかな。プレミアで何度も見せたようなびっくりシュートがもっと見たかった。

■ 日本−ギリシャ 「あの素晴らしいQBKをもう一度」

 まるで8年前の試合をそのまま再現したような展開になってしまった、今回の日本。リメイク作品か何かですか? ギリシャ戦でも一体何羽のカルガモがゴール前を通っていったのやら。(このへんのネタ自体、若いネットユーザには通じないんでしょうね……)
 まァ、今回は大会前に期待が高まってしまった反動で失望も大きかったのかもしれないですが、そもそもW杯というのは世界中の強豪国が集まった大会ということを忘れてはいけません。イタリアもイングランドもスペインでさえも、少し歯車が噛み合わなかっただけで篩い落とされるような舞台です。あまり深刻に受け止めずに、またアジアでの戦いから一戦ずつ勝ち抜いていけばいいのではないかと。結局は積み重ね、なんだと思います。たかだか出場5回。これからです。

■ イタリア−ウルグアイ 「DFかじり虫」

 スアレス、本当に懲りない男です。そのうちタイソンみたく耳とか噛み千切るんじゃないかと恐いんですが。ただ、この闘争本能(と言っていいものか微妙だけど)こそが貪欲にゴールに向かうプレースタイルの原動力になっているだろうので、完全に牙を抜いてしまっては駄目なんですよね……。選手としては素晴らしいだけに、何とも困った悪癖です。
 で、とんだとばっちり食らったのがイタリア。あれでスアレス退場していたら直後のゴールもなかっただろうから、イタリアとしては悔しい敗戦となってしまいました。個人的にも期待していただけに残念。ピルロとバロテッリをもっと見たかったー。

■ アルゼンチン−スイス 「りおねる散歩」

 メッシの、メッシによる、メッシのためのチームを作り上げた今大会のアルゼンチン。この開き直りの結果ともとれるチームが思いのほか機能して、あれよあれよと決勝まで上り詰めてしまいました。最後はドイツに及ばなかったものの、アルゼンチンにも勝機はあったし、充分に成功と言っていいのではないかと思います。
 そして、今大会のアルゼンチンを象徴するような試合となったのが、このスイス戦。とにかくメッシが走らない。他の選手が懸命にボールを追う中、画面の隅の方でのんびりお散歩。実況にも「メッシが動いた」とか、まるで動物園のコアラのような扱いをされる始末。しかし、ひとたび動けば必ず決定的な仕事をするところは流石です。それでも試合は下僕……もとい、チームメイトがなかなか決めきれず延長戦に入り、終了間際に王様……もとい、メッシからのパスを受けたディマリアがゴールしてようやく決着。時代に逆行するかのような古風なチームスタイルでしたが、それが通用したのはひとえにメッシのポテンシャルの高さゆえ、なんでしょうなァ。このサッカー史上においても希有なプレイヤーをリアルタイムで見ている我々は、実はとても幸運なのかもしれません。

■ ブラジル−ドイツ 「もう、やめてー(横山弁護士)」

 ……と、色々挙げた上記の試合なんて一気に吹き飛んでしまったくらい衝撃的だったのが、この一戦。
 ドイツは前回、前々回の反省を活かして、準決勝あたりに合わせて調整してきたんでしょうかね。それまでは正直あまりパッとしない印象でした。ノイアーの活躍がなければ敗退していたんじゃないかと思えるくらいに。
 で、そんな上り調子のドイツに運悪く当たってしまった開催国のブラジル。おまけにネイマール、チアゴシウバという攻守の要を欠いて臨まなければならなかったという状況、スタジアムの熱気は最高潮、否応なしにブラジルの選手には極度の重圧がかかる──そうした様々な要因が重なったことで、あの惨劇は生まれてしまったんでしょう。
 まァ、それでも準々決勝までは良い試合をしていたのは確かなのだから、あまり悲観的になることもないかと思います。禍福は糾える縄の如し。次の大会では輝きを放つネイマールが見られることを願っております。
 そして、ドイツはおめでとうございます。カーン様も横浜のゴールポスト付近で喜んでいることでしょう(生霊かい)。
posted by むささび at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー
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