2007年07月25日

Flying Squirrel 回顧録 〜 6年目『悲願』(2002.7-2003.6)

■うめ謎完全版への歩み
 それは、2002年の8月のことでした。三笠山先生のサイト『うめじゅく』に、ひとつの告知が掲載されました。
 「大都社から完全版が出る」
 あまりにも唐突なことだったので、驚きました。エニックスからではなく、大都社という、サイトも無いような出版社から出ることも意外でした。しかし、とにもかくにも、委員会の目標としてきた愛蔵版の発売が決まったのです。これほど嬉しいことはありません。
 ところが、発売までにはひとつの障害がありました。『うめじゅく』には続けてこうも書いてありました。
 「エニックスから原稿が戻ってこない」
 ……ううむ、どうやらエニックスは妨害する側に回ってしまっているようです。まァ、自分の会社から出すわけでもない原稿なんて探すのも面倒、ってコトなのかもしれませんけど。もう少し、そのへんの対応はしっかりしてもらいたいものです。

■そして発売
 そんなこんなで色々ありましたけど、無事に原稿も戻り、そして12月20日、ついに『うめぼしの謎 完全版』は発売されました。本を手に取ったとき、そして後書きを読んだときの感慨はひとしおでした。委員会が完全版発売に直接関わったわけではありませんが、それでも、やっぱり嬉しいものですな。
 わたしはこれまで、実に様々なコンテンツをサイト上に公開してきました。けれどその中で、最初から明確な意図をもって始めたと言えるものは、ほとんどありません。単純に面白そうだから作っただけのことで、別に何か大きな目的意識があったわけではないんですよね。のんびりまったりと運営し、続けていくうちに、少しずつ目標らしきものが形成され、いつしかそれが「旗印」となっていく──小説SO2にしても今回の委員会にしても、そんな感じでした。成功する企画というのは、得てしてそういうモノなのかもしれませんな。
 もちろん、この成功は周囲のサポートがあってのものですが。とりわけ委員会に関しては、会員の皆さんの後押しがなければ、とっくにやめていたと思います。実際やめるつもりだったし(このへん参照) 本当に感謝しております。
 さて、愛蔵版の発売という目標が達成され、活動にはひとまず区切りがついたわけですが、委員会自体はもうしばらく続くことになります。まァ、物語でいえばエピローグ、RPGでいえばラスボス後のエンディングといったところですか。ここから先は、終了に向けての整理と総括をする段階となります。

■『少年探偵レオン』完結
 2000年から不定期に掲載を続けていた『レオン』ですが、2002年頃になると、徐々にペースが落ちてきます。その理由は……端的に言ってしまえば、ネタ切れです( ̄× ̄; クイズのためのトリックを毎回考えるというのは、思いの外しんどいものなんですな。夏先生は、よくもあれだけ続けられたものです、ホントに。
 まァ、そんな状況だったから、そろそろ終わらせないとまずいかな、と。このままだと未完のままフェードアウトしてしまいそうでしたからね。もう少し続けたい気持ちはあったんですけど。633Bはもっと出したかったし、最終回で正体が明かされた「謎の男」も、当初は全然違う設定でした。仕方ないですけどね、こればっかりは。未完で放置されるよりかはいい。
 そうして2003年の2月、どうにか最終話を書き上げて、完結を迎えることができました。ちょうどSO3発売の直前ですな。合わせたのかな。覚えてないけど。

■SO3発売 しかし……
 FSの分家であるERは、一応tri-Ace系サイトを標榜しております。そのトライア様の最新作であるSO3が発売したのだから、ERとしてもまた何かやろうかな。当初はそんな気概もありました。けれど、問題はその内容。攻略や情報は掲示板や他のサイトがいち早くやるだろうし、それ以外の企画も思いつかない。え? 小説? いやそれはちょっと……(;´Д`)
 まァ、そんなこんなで、結局なにもやりませんでした。そしてこれ以降、新作関係のコンテンツは作らなくなります。時代の流れというやつですかね。いや決してものぐさではなく。

 6年目は、何といってもうめ謎完全版の発売があったわけですが、全体を通してみると「ひと段落ついた」年であったといえるかもしれません。特にERは、これ以降大きな更新はなくなります。言い訳するつもりは毛頭ありませんが、ネットにおける個人サイトの役割が変化しつつある時代において、これは必然の流れだったのかもしれませんな。少なくとも「今の」わたしは、それほど否定的には捉えていません。当時もそれぐらい達観できれば良かったんですけどね。停滞を肌で感じ、ある種の鬱屈した気持ちを抱えたまま、FSは次の一年を迎えます。


■Flying Squirrel 回顧録[目次]
  1. はじめに
  2. 1年目『未踏』(1997.7-1998.6)
  3. 2年目『加速』(1998.7-1999.6)
  4. 3年目『衝突』(1999.7-2000.6)
  5. 4年目『結実』(2000.7-2001.6)
  6. 5年目『錯誤』(2001.7-2002.6)
  7. 6年目『悲願』(2002.7-2003.6)
  8. 7年目『隘路』(2003.7-2004.6)
  9. 8年目『原点』(2004.7-2005.6)
  10. 9年目『再見』(2005.7-2006.6)
  11. 10年目『途上』(2006.7-2007-6)
  12. おわりに
posted by むささび at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔話
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/4807275
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック