2007年09月26日

Flying Squirrel 回顧録 〜 8年目『原点』(2004.7-2005.6)

■ブログ開始
 何やら最近流行っているらしい、というのは耳にしていました。素知らぬふりをしつつも、ちょっとは気になっていました。けど、わたしの場合は普通のサイト更新に慣れてしまっているから、あえてブログに手を出す必要性が全くないんですね。こんなんただの日記サイトやん、しょうもなー。……そう突っ張っていた時期が、わたしにもありました(遠い目)
 いや、最初はただのテストのつもりだったんです。ホントに。ブログというのがどういうものなのか、そして、そのシステムでどこまで続けられるのか、試してみようかなと。で、結果は……ご覧の通りです。逆に本家『あんだんて』のほうが疎かになってしまったぐらいで。折しも愛知万博(愛・地球博)開催の時期でもあったので、その関連のネタをよく書いていましたな。南セントレア市とかイエメン館とか。もう2年前になるのかァ。

■小説SO2同人化
 2004年11月の定例チャットでのことでした。いつものメンバーといつものようにだべっていたところ、ふとしたことから小説SO2の話になりました。そこで出てきたのが「小説を本としてまとめられないか」ということ。
 そういった話は以前にも何度かありました。それこそ小説が完結した当初から、度々言われてきたことでした。けれどこれは、どだい無理な話なんですな。あれだけの分量の原稿を業者に出したら、一体いくらかかることやら。多少の赤字で済むならわたしもやぶさかではないけど、到底「多少」で収まるモノではないですから。
 それに、わたしは昔から「同人活動」というものに、ある種の抵抗を感じていました。別に偏見があったわけではないです。何というか、同人ってのは物凄く難しいもの、素人がおいそれと手を出すなんてできないものだと、必要以上に思っていたんですな。まァ、それこそが偏見なのかもしれないけど。
 ただ、そうした考え方は、年月を重ねるうちに払拭されていきました。なんといっても、実際にコミケを視察したことが大きかったですな。思っていたほど敷居の高いものじゃないんだな。そんな肩肘張らなくてもできるかもしれない。前述のチャットの頃には、そう思えるまでになっていました。

■準備
 さて、そうなると残る問題は、どう採算を合わせるか、ということ。チャットの席でも色々と話し合われました。
 出てきた意見をまとめると、大体こんな感じだったと思います(うろ覚え)

・普通に発行すると10万円以上はかかる
・表紙絵と挿絵は欲しい(「小説本パック」みたいなものだと味気ない)
・本文を自力で印刷するという方法もある
・全部まとめて出すのはしんどいから、まずはエクスペル編だけ
レオンはわたしの嫁

 以上を踏まえて、実現可能かどうか、わたしのほうでも検討してみることにしました。……なんだか話してるうちに結構その気になっちゃったんですな。豚もおだてりゃ気功砲。なんのこっちゃ。
 まずは、相方(?)のShiraさんに連絡。何はともあれ、Shiraさんの協力なくしては成立しませんからね。突然の提案にもかかわらず快諾してくれて、これで土台は固まりました。
 次に、表紙と製本だけやってくれる業者があるかどうか、同人ぽーたる等を参照しながら調べてみました。サイトのコース説明だけではわからないところもあり、直接メールで問い合わせることもしました。その結果、ある業者さんから可能であると返答をいただきました。
 それから、本文の印刷に使うプリンタも買わねばなりません。レーザープリンタなのは当然だけど、果たして幾らかかるのか。とりあえず最近の機種なら品質的には問題ないみたいなので、2万弱のモノクロレーザーを注文しました。届いたもので早速テスト印刷。おお、けっこう綺麗じゃないか。これなら本文の印刷に充分使える。ただ、両面同時印刷はできないので、自分で紙を裏返さないといけないのが少し面倒かも。──実際は「少し」どころの問題じゃなかったのだけど、このときは知る由もありません。
 最後の懸案は、表紙と挿絵のこと。言うまでもないですがわたしは絵が描けないので、担当してくれる絵師さんを探さなくてはなりません。常連のかたからの情報やSO系のサーチエンジンなどを参照したりして、玉砕覚悟でアプローチを試みました。
 ちなみに、複数の絵師さんに分担してやってもらう、という案もあったんですが、これは多分、うまくいかないだろうと判断して見送りました。ネットで何かを作るような場合は、なるべく少数精鋭のほうがいい。それは、数年前に別の企画に携わって(「むささび」名義ではありません)得た、ひとつの教訓でした。
 さて、予想していたことではありますが、絵師探しは難航しました。まァ、いきなり得体の知れない人間から「絵を描いてくれ」と言われたら、そりゃ身構えるのも無理はない。わたしのサイトも古いだけで、お世辞にも知名度が高いとは言いがたいですし。あんまりサイトを宣伝してこなかったツケが、今になって回ってきた感じですな。
 しかし、そんな中でも、AQU*PIAの蒼莱萌葱さんが協力を申し出てくださいました。OKの返事を頂いたときは安堵しました、ホントに。これで全ての準備が整いました。

■専用サイト創設
 今回の企画に関しては、当初からER内の特設ページで内容や近況を伝えていました。けれど、実際に制作を始める段階に至って、この際専用のサイトを作ったほうが何かと都合がいいだろうと思い、急遽あんだんてのサーバにコンテンツを移すことにしました。サイト名は『小説SO2 -Phase Bookmaking-』 のちの『コトノハの海』であります。小説の本文などもこちらにまとめて掲載しました。

■小説の手直し
 下準備が済んで、いよいよこれから原稿の作成に取りかかるわけですが、その前に本文の手直しをすることにしました。なにしろ連載開始が7年前(当時) 改めて読み直すと拙いところも結構あるので、そのへんをきっちり直してから出したいなと。ついでに、かねてより心残りだった「序章」も追加することにしました。こちらの出来については、そこそこ満足してます。ちょっと別作品の影響を受けているところがあるけど……ちょっとどころじゃないか(;´Д`)
 それと並行して、絵師さんとの打ち合わせもメールにて進められました。作業は多少の遅れはあったものの、Shiraさん、蒼莱萌葱さんの協力により、総じて順調に運んでいきました。

 この年は、ほんの少しだけど、昔の企画屋魂が復活した1年でした。わたし個人にしても、手直しのために小説を読み返すことは、過去の自分と対峙するという意味で、意義のあることだったんじゃないかと思います。まァ、あんまり振り返ってばかりいるのもアレですが。

 さて、小説の同人化企画は、9月のオンリーイベントに向けて、ほぼ予定通り進行していました。
 ……しかぁし、モノゴトというのは、そう何もかも上手くいくようにはできていないのです。
 夏の終わりにわたしの前に立ちはだかるのは、白くて四角い、あの物体。
 次回、むささびホラー劇場「B5用紙の悪夢」 乞うご期待。


■Flying Squirrel 回顧録[目次]
  1. はじめに
  2. 1年目『未踏』(1997.7-1998.6)
  3. 2年目『加速』(1998.7-1999.6)
  4. 3年目『衝突』(1999.7-2000.6)
  5. 4年目『結実』(2000.7-2001.6)
  6. 5年目『錯誤』(2001.7-2002.6)
  7. 6年目『悲願』(2002.7-2003.6)
  8. 7年目『隘路』(2003.7-2004.6)
  9. 8年目『原点』(2004.7-2005.6)
  10. 9年目『再見』(2005.7-2006.6)
  11. 10年目『途上』(2006.7-2007-6)
  12. おわりに
posted by むささび at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔話
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