2006年04月15日

月の土地って本当に買えるの?

 月の土地販売をしている会社、の日本代理店。

 一見すると夢のある話です。いつも空から地上を見下ろしている、あの月のオーナーになれる。そう思うと何だかロマンチックです。1エーカー(=約1200坪=0.4ヘクタール)が2,700円というお手頃価格も手伝って、気軽に買ってしまいそうな気分になります。
 ところが、少しサイトを見て回ると、何やらちょっと怪しげな雰囲気が。

 当然のことですが、月は誰のモノでもありません。1967年に批准された宇宙条約にも、政府による天体資源の所有を認めないとあります。ただし、この条約では個人や企業の所有については触れられていない。この会社の設立者はそこの部分を突いたんですな。条約とは別に月協定なんてのも一応あるけど、支持する国が少なくて有効ではないらしい。サイトの説明には、月の所有宣言を国連とアメリカ・旧ソ連に出して異議がなかったために販売を始めた、とあるけど、要するにシカトされたんでしょうな。そりゃ、いきなりどこぞの誰ともつかんような奴から「月は俺のもんだから、文句ねぇよな」なんて手紙を寄越されても、反応のしようがあるはずない。もしかしたら、ちょっとアレな人だと思われたのかもしれません。
 結局のところ、法的には問題ないけど、別にきちっとした保証が為されているわけではない、ということですな。この会社が潰れる(意図的に潰す)か、月所有に関する世界的な法律が整備されれば、権利もへったくれも一瞬にして吹っ飛んでしまいます。ただ、購入者には元大統領やアメリカの有名人も多数いるらしいので、法整備の際には何らかのムーブメントが起こる可能性もなくはないですが。サイトの文章を見てると、会社側もそれを期待しているような節があるし。まァ、曲がりなりにもひとつの権利ではあるのだから別にいいのだけど、行動を起こすということは、月を独断で切り売りしている会社の片棒を担ぐことにもなる、ということはお忘れなく。
 というか、その頃には購入者ほとんど生きてないと思いますが。いくら相続できるっつってもねぇ……。
 もしかしたら物凄い資産に化ける! という可能性も0ではないけど、確率としては宝くじで1等が当たるよりも低いような気がします。ズットロビベンドーロ星人が存在する確率と同じぐらいかな。何だそりゃ。わたしもよくわからん。

 屁理屈はどうでもいい。男は浪漫だ。俺は浪漫を買うんだ。そういうかたに対しては、特に文句つけるつもりはございません。実際面白い話ですからねぇ。わたしもシャレで買おうかと思ったぐらいだし。
 ただ、この件にはもうひとつ、首を傾げるような話がありまして。日本で代理店やっている会社のコト。

 サイトの会社概要などで色々ぐぐってみると、株式会社T&Mという会社に行き着きます。テレビ関係の仕事をやってるみたいですが、どうもここが実質的な窓口みたい。んで、そこの社長さんがこんな本を出していたりします。

 アポロって本当に月に行ったの?[エム・ハーガ (著), 芳賀 正光 (翻訳)]

 訳者ということになってますが、著者の「エム・ハーガ」も「M(正光)・芳賀」のもじり。つまり本人が書いているんですな。Amazonのレビューを見てもわかるように、内容はお世辞にも充実したものではないようで。そもそも、月の土地を売っている会社の社長が、月への浪漫をぶち壊しにするような本を出しているというのが、なんとも滑稽です。
 そして、このアポロ疑惑の話も「月の土地販売」の話も、テレビでたびたび取り上げられています。その代理店の窓口がテレビ関係の会社、そして上の本の出版社は……。なんとなく嫌ーな気分になったのは、わたしだけでしょうか。


 そもそも、政府も認めていない土地を勝手に売ることができるんだろか。不動産ってのは、そこの国の許可があって初めて売買できるモノなんじゃないの? 万が一、月に国家が存在したらどうする気なんだろか。ありえないって? んなことしっかり調べてみないとわからんでしょが。地中深くにズットロビベンドーロ星人が住んでいるかもしれないじゃないか。アポロだって月に行ってないんだし(笑)



 おまけ。
 SOとも微妙に関係してました。

posted by むささび at 03:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ネットヲチ
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