以下は、完結後の所感を綴った、いわゆる「あとがき」的なテキストです。本文と同じ場所に掲載するのもアレなので、こちらに載せることにします。
本文はこちらで読めます↓
WILD ARMS 2 - コトノハの海
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あとがきにかえて
七年半も、かかってしまいました。
自分の最初のノベライズ作品『小説スターオーシャン2』が完結したのが、かれこれ二十年前のこと。その後『ヴァルキリープロファイル』のノベライズにも挑んだのですが、長続きはせず一年程度であえなく中断。それ以降しばらく二次創作からは遠ざかってしまいました。小説SO2を同人誌に纏めるにあたり加筆修正を行ったりはしていたので、全く疎遠になったわけではないのですが。それでも新たに二次創作を始める気にはなれなかった。
それから時を下ること、八年前。自分が運営するサイトの十五周年の記念企画として、久々に二次創作の新作を手がけました(『小説スターオーシャン2外伝』)。この作品が、まさしく今作に繋がる契機となりました。
やっぱり楽しい、と思ったんですね。オリジナル作品がどうもしっくり行かなくて若干行き詰まりを感じていたこともあって、もう一度こちらに軸足置いてやってみるかという気になった。そうして始めたのが、今回の『小説ワイルドアームズ2』というわけです。
WAシリーズは、SOシリーズと並んで好きなゲームでした。中でもWA2は話もキャラも実に魅力的で、個人的にも思い入れの深い作品です。小説化するには申し分ないタイトルでした。メインキャラにショタもいるし(実はそれが決定打でした)。
ノベライズを手がけるのは今回で三度目ですが、わたしの場合は原作をそのままなぞって小説にするのではなく、あくまで二次創作という意識で書くことにしています。もちろん本筋は踏まえるけれど、原作にないエピソードも入れるし、自分なりの解釈を交えての展開もする。とりわけ今作はかなり独自色強めで書いたので、ついていけない読者の方もいたかもしれません。
同人での創作は「自分の読みたいものを自由に書ける」ことが何よりの醍醐味だし、継続するモチベーションとしてもそれは重要な要素です。原作ファンにはちょっと受けつけ難いところもあるかもしれないですが、僭越ながら今回は同人作品としての我儘を通させていただきました。「これはこれで」と思っていただけたら幸いです。
それにしても、さすがに時間かかりすぎですね、我ながら。小説SO2の倍の分量を三倍の時間をかけて書いたのだと考えると、やっぱりペースは遅かった。亀の歩みでもとにかく止まらず歩き続けて、完走することを最優先にした結果ではあるのですが。作品は何より完成させなくては、文字通り「話にならない」ですからね。未完成のままで許されるのはサグラダ・ファミリアくらいのもので。あれももうすぐ完成するのでしたっけ。
とにもかくにも、書き上げました。話の流れ上やむなく割愛したり、書ききれなかった話もありますが、ひとまずこれで締めさせていただきます。今は無事に終わらせることができた安堵と、終わってしまった一抹の寂しさを噛みしめております。
この作品が、皆様の中の「ファルガイア」のひとつに加わることができたなら、幸甚です。
ありがとうございました。
2020/11/23
むささび
むささび